• 英語学習での気づきについて書いています。日々の発見も少々…

音は聴き取れているのに…(リスニング)

音はほぼ聴き取れているのに、聞き取った内容を思い返してみると、全体の文として成り立たない…リスニングをしているとこんなことがよくあります。

最近の例では、NHKラジオビジネス英語(6月24日放送分)で、海外メディアの編集長のインタビューが放送されましたが、その中の一文でそのようなことがありました。

正しい文:”Of course many businesses have moved their headquarters outside of the UK as well.”
自分のディクテーション:”Of course many businesses moved there, headquarters outside of the UK as well.”

ディクテーション後の疑問:
“there”と”headquarters”のつながりがよくわからない。”headquarters “以降の文に動詞があるべきでは?”

なぜこうなったかを考えると…

  1. “there” と “headquaters” で声のトーンが変わっている。(“headquarters”の方が声が大きくなっている)。よって”there”でいったんセンテンスが終わったと解釈。でも、書き起こしてみると、おかしい。2つ目の文に動詞がない(インタビューだから文が崩れているのかもしれない?とも思いつつ)
  2. “moved there”というフレーズは頻繁に読んだり、聞いたりしているフレーズなので、脳が思い起こしやすくこのフレーズに飛び付いた(そしてやっかいなことにそのフレーズが頭から「離れず」、そのほかの可能性を排除する?)。

さらに気づいたこと…

自分のディクテーションでは、”headquarters”が「裸のまま」出てきている。冠詞が付くか、所有格の単語が付かないとおかしくないか(ただやっかいなことに単複同形の名詞でもあるが…)?つまり「their headquarters」となるべき。

このよう気づいたことは、今後リスニングするうえで使えるのではないかと思います。国内生活どっぷりで、英語圏での体験が少ないのですから、文法的な考察も交えてリスニングして、相手の言っていることを捉える必要があると思います。