IT関連の案件を中心に翻訳をしていますが、案件によっては、自分が担当する部分に、不慣れな内容が一部割り当てられることがあります。たとえば「契約」関係の文言はちょっと敬遠したい内容です(法学部卒業なんですけどね…)。
1つの文が長く、しかもフォーマルな単語が散りばめられており、どの単語がどれを修飾しているのか判断が難しく、訳すのに通常よりも時間がかかります。
ところが、数か月前、ある案件で契約関係の文に遭遇したとき、ふと思いました。
「もともと自分は英文法が好きなのだから、時間がかかっても落ち着いて構文解析をしてみれば、契約関係の翻訳も結構面白いのではないか。前職でも、契約書には触れていたから契約書自体は嫌いじゃないはず…」と。
そしてもう1つ思い出したことが…翻訳者同士の飲み会で、契約書を翻訳している方がこんかことを言っていました。「原稿をプリントアウトして、蛍光ペンで色分けして翻訳しています」
そうか、ではその方法を採り入れてみよう(NLPでいう一種のモデリングかな)…プリントアウトはしなかったのですが、ワード上で、蛍光ペンでまとまっているフレーズごとに色分け…
あれれ、結構面白い。食わず嫌いだったか?
いったん面白いと思ったからには、何とかこの分野の翻訳技術を向上させたいと思うようになり、現在は少しずつ例文をためて、フラッシュカード化してスマホで隙間時間に勉強しています。もちろん時間があるときは、机で参考書を開いて学習します。
「契約書の翻訳は好きではない」で思考停止していたのが、少し立ち止まることで可能性を広げることができそうです。