ポモドーロ・テクニック。イタリアのフランチェスコ・シリロという起業家が1990年代に編み出した作業手法。25分作業に集中して、5分休憩。このサイクルを繰り返して作業を行う(4サイクルごとに少し長めの休憩を入れる)。少し前から、私は翻訳作業にこの方法を採り入れています。
もともとは、長時間の座りっぱなしが健康によくないということで、こまめに休憩するようしなければと考えたのがきっかけです。
最初は、この方法は、思考の流れを25分で強制的に中断させてしまうのでよくないのではと思っていましたが、今は慣れました。メリットはだらだら作業が少なくなり、集中力が続く点です(デメリットは先ほど書いたように、作業が「のってきている」ときに中断することですね)。とくに、集中力が落ち加減のときに、つぎのサイクルで気合いを入れ直して25分集中するぞ、とネジを巻き直せる点が気に入っています。
おそらく、一部の実務翻訳分野のように、ツールで文が1つ1つセグメント化されている場合には、作業の区切りがつきやすいのでこの手法は向いているかもしれません。専門外なので想像ですが、小説や書籍の翻訳の場合は、前後の流れが大切ですので、イマジネーションが一気に溢れだしたら、時間を忘れて訳し続けるほうがいいかもしれません(勝手な想像ですが…)。